社団法人林原共済会は、2003(平成15)年から、「希望の星」と題した国際芸術祭を毎年開催しております。 林原国際芸術祭は、障害を持ちながらもハンディを克服して芸術分野で世界的に活躍している方々を招聘し、彼らの素晴らしいコンサートや絵画展などの開催を通して、すべての人たちとのあたたかい交流を目的としております。そして、この芸術祭が障害を持たれた芸術家の方たちにとって広くその力量を世に披露する場となり、またその活躍されている姿に一般の人たちが勇気づけられ、励まされ、そして多くのことを学び得るような実りのある芸術祭となることを目指しています。
その第一回目として、2003年9月21日から、特別展「みずのきの絵画−鶏小屋からの出発―」を林原美術館で開催致しました。「みずのき」は京都の亀岡市にある知的障害者施設で、そこに生活する画家たちの描く絵画はスイスのアール・ブリュット美術館に永久収蔵されるなど、その芸術性の高さを世界的に評価されています。この展覧会では、初展示となるドローイングを含めた約200点を展示いたしました。また、この芸術祭のオープニングとして、評論家の秋山ちえ子先生と「アレクセイと泉」の監督であり写真家でもある本橋成一先生をお招きして「生きる」と題する対談を開催いたしました。この対談「生きる」では、お二人の人間へのあたたかいまなざしを通して、命の尊さ、人間のかけがえのなさを感じていただくことができました。
第二回目は、2004年10月10日から、特別展「五感で見る国際アート展」を第一回目と同じく林原美術館で開催致しました。この展覧会では、日本・イギリス・ネパールの目の不自由な作家たちの造形および絵画作品を展示し、そのうちの一部には触れてみることができるものでした。奨学生の作品から美術界で活躍している人の作品まで、その多様な表現を感じることのできる展覧会となりました。
第三回目の2005年は、岡山出身の精神科医でこの芸術祭の諮問委員のお一人でもある流王雄太先生の半生記「それでも、前へ−四肢マヒの医師 流王雄太」を毎日新聞社のご協力を頂き、出版致しました。流王雄太先生は、高校時代に出場したラグビーの試合時の事故により、首から下全身麻痺(四肢麻痺)というハンディを負いながらも、日本ではじめて車椅子での医学部入学を果たし、現在、岡山大学病院
精神科・神経科医師として、日々患者さんの心のケアにあたられています。
昨年2006年は、今年は、表参道ヒルズのギャラリー80にて7月25日〜30日に開催した「希望の星」プレイベントを皮切りに、10月7日〜11月12日に林原美術館にて特別展「文字を描く」、そして10月10日〜15日まで岡山県天神山文化プラザにて企画展“Hayashibara
Art-Forum”を開催した。「文字を描く」展は、国内外の障害をもったアーティストの描くさまざまなスタイルの「書」を一同に展示し、会期終了後には香港にて展覧会を開催しました。
企画展“Hayashibara Art-Forum”は、女優の東ちづるさんのボランティア活動の一環である「戦争とドイツ平和村の子どもたち」チャリティー展をはじめ、視覚障害者の撮影した「盲人写真展」、岡山の福祉施設旭川荘の作家たちによる「岡山障害者アート展」、岡山在住の障害のあるアーティストとプロのアーティストがペアとなり作品を共同制作する「アートリンク・プロジェクト展」、京都在住の車椅子のアーティスト石井フィアーナさんによる「Nature’s
Harmony展」を開催しました。
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